バイクで通勤。長年の腰の痛み、腰椎ヘルニア。長崎市在住、50代、男性、Aさん。

 

 

毎日通勤で片道1時間バイクに乗っておられて、その後はデスクワーク。

 

若いころに膝の靭帯を痛めて膝も悪いそうです。

 

ずっと腰は悪いそうで、左のお尻に痛みやしびれがあり、ひどいときは左外側くるぶしにもシビレが出るそうです。

 

治療に来院されてる時もずっと立っている時に腰からお尻のところが痛く、椅子から立ち上がるときもお尻に痛みが走るそうです。

 

1ヶ月前に病院でM R I を取ってもらい、画像のプリントを見せていただいたらはっきりと腰椎5番と仙骨の間にヘルニアが出ていました。また腰椎もストレートで前弯が全くありませんでした。

 

 ヘルニアがあると、痛みの原因はすべてヘルニアと考えてしまいますが、

 

もちろんヘルニアが神経に触り痛みやシビレが出る場合も多いと思いますが、ずっとシビレが続いているなどでは無い場合、関連痛の場合も考えられます。

 

で、1回目の治療結果は、「立っている時の痛みはない」(もちろん座っている時、立ち上がるときも)ということで、立ち座りなどの動作では問題が無くなり終了しました。

 

それから1週間後に2回目のご来院。

 

くるぶしのシビレと臀部の痛み、歩くときの痛みはたまにあるがだいぶ良くなったとのこと。

 

前回施術後、4日間はとてもよかったが、その後少し戻ってきだした感じと。

 

1回目に真っすぐから通常の後弯(反り)に戻った腰椎は、そのまま反りがちゃんとありました。

 

今回の治療は、バイクのハンドル操作やデスクワークでの肩首の張りからの腰への影響があるのではないかと考え、その分の軽減治療をしました。

 

すると、座っている時に、「ちゃんと座れてる」と腰から上のバランスが良くなったのが実感していただけました。

 

あとは、骨盤調整とDFL(ディープ・フロント・ライン、深部の筋膜)の調整と、SBL(スーパーフィシャル・バック・ライン、背面の筋膜)の調整をしました。

 

来られた時より良くなりましたということで終了しました。

 

それから1週間後に3回目のご来院。

 

今は、左側のお尻の真ん中あたりと坐骨あたりが立ちっぱなしだと痛くなるくらいと。

 

だいぶん良くなられたようです。

 

最初に骨盤調整とDFLとSFL(スーパーフィシャル・フロント・ライン、前面の筋膜)の調整をして、

 

その後に腰、股関節を柔らかくするために股関節のストレッチと動可をしようとしました。

 

仰向けに寝てもらって、左足を一度持ち上げ、ゆっくりと右足の上を通過してクロスさせる動作の時に

 
坐骨あたりが痛いと。

 

坐骨にはハムストリングス(太ももの後ろの筋肉)が付いていますので、ハムストリングスの筋膜を含むライン、SBL(スーパーフィシャル・バック・ライン、背面の筋膜)の調整をしてみました。

 

すると、痛みには全く変化が起きませんでした。

 

そして、考えたのが、梨状筋症候群の可能性。

 

梨状筋症候群になると、梨状筋があるお尻の中間のへこんだあたりより下に痛みやシビレが出ます。

 

坐骨部は梨状筋より下なので治療開始!

 

すると、足を右側にもっていくときに、痛みの出だしが遅くなりました。

 

もっと治療して、再度確認したら

 

ほとんど痛みが出なくなりました。

 

腰の治療は奥が深いです。

 

良くなって良かった!

 

おしまい。ニコニコ