★へバーデン結節の自宅でのケアの方法!

令和元年6月ブログより

 

一昨日テレビを見ていたら、へバーデン結節を患っていた芸能人の番組があっていました。

 

お医者さんのおっしゃられるには「原因不明」ですと。

 

掌庵にも時々へバーデン結節の痛みでご来院されるお客様もいらっしゃいます。

 

その方々にお伺いしますと

 

病院では、痛み止めの薬やシップを渡されることが多い。

 

また原因として「老化によるもの」ということで特にリハビリなどもしないことが多い。

 

とのことでした。

 

…………………………

 

へバーデン結節について、私は

 

①「指の筋肉の急(短期間)な収縮」によるものか、

 

②「知らず知らずのうちに長年収縮し続けていた指の筋肉の長さが、痛みを感じるくらい骨を剥離させようとするほどの長さ(短さ)になってしまった」のではないかと考えたりしています。(一施術者の考えです。責任は負いません。)

<指の甲側の筋肉(指を伸ばす筋肉)はここあたりから始まります。>

 

 

なぜかというと、へバーデン結節の方へ施術するのは、

 

①前腕にある屈筋群と伸筋群の「指を曲げ伸ばしする筋肉」の揉みほぐし

 

②痛みのある第1関節(遠位指節間(DIP)関節)への離開すべりという関節を動かす施術

 

ですが、だいたいこの施術で痛みは半減し、曲がったまま硬くなり動かなかった関節が(程度には個人差がありますが)動き出すからです。

 

もちろん、テクニックとしては、ただ揉むのではなく、いろんな揉み方や筋膜リリースも行います。(あと施術時間は1時間は行っています。)

 

また、必要な場合は筋筋膜のつながりを利用して上腕(二頭筋や三頭筋)や肩(三角筋)、肩甲骨周りの筋肉(腱板や菱形筋など)にも施術します。

 

 

きちんと理論を考えて、丁寧に時間をかけて施術すれば、原因が筋肉や筋膜の場合は改善が見込める場合もあります。

 

 

お客様からよく聞くのが「もう年だからとお医者さんに言われた。」という言葉です。

 

でもだからと言って治らない理由にはならないのではと思います。

 

 

なんでも改善させることが出来るわけではないので偉そうなことは言えませんが、チャレンジする前からあきらめるのはどうかなとも思うのです。

 

掌庵は、どんな症状でもあきらめず、出来そうなことにはチャレンジしていく治療院です。

 

全ての痛みがきれいに無くなるわけではありません。(無くなった人もいますが。)

 

骨の変形が元に戻るわけでもありません。(骨の形を変えるような魔法は使えません。)

 

でも、指の第1関節の痛いところを引っ張っている筋肉を緩めることで、そして少し動きが出来るようになることで、痛みが減ることが多いです。

 

 

ということで自宅でできる簡単なマッサージ(揉みほぐし)とストレッチと動可(動かすこと)をお教えします。

 

何もしないで痛みを我慢し続けるよりは良いと思いますのでお試しください。

 

※このマッサージやストレッチは私が施術中にしているものですが、効果を出すには押す力加減や回数、力の抜き方など専門的な経験が必要ではありますので、すぐ効果が出るとは限りませんが、慣れて上手にできるようになってくると徐々に何もしないよりは良いと考えています。

 

 

<前腕伸筋群の揉みほぐし>

※コツは楽器の弦(ゲン)を強くビヨンッ、ビヨンッという感じになるようにちょっと痛いくらい揺らします。前腕はリラックスして力を抜いておきます。

 

 

①まずは前腕の外側(手の甲側)肘に近いところで硬いスジのようなものを探し、その横に親指を押し当てます。(黄色の線がスジとします。)

 

②押し当てている親指をスジの上をちょっと痛いくらい強めにギターを弾くようにビヨンッと横切らせます。

 

③戻るようにビヨンッと横切らせます。

 

④これを少しずつ手首側にずらしながらリズミカルにビヨンッビヨンッと横切らせます。

硬いスジが何本かあると思いますので、これをスジがある箇所は何回も行ってください。

(あまり強くすると痛みが残りますので適当な力加減で行ってください。)

 

 

<前腕伸筋群のストレッチ>

※コツはゆっくりじんわり時間をかけて愛情かけて「伸びろ~。」と念じながら伸ばしていきます。もちろん前腕はリラックスして力を抜いておきます。

 

①筋の真上に親指を当て、圧をかけます。

 

②圧をかけたまま手首側にスライドさせていきます。(スライドさせていくとちょっと痛い感じくらいの圧で行います。)

 

③スジのある個所は全部してみてください。痛くなくても伸び感があります。

何回もすると痛いので過度にはしないでください。

 

 

<手首のストレッチ>

※コツはじんわりとゆっくり長く行います。もう伸びないというところからも数秒その姿勢を持続させます。でも力ずくで無理やりもっと曲げようとはしないでください。

 

①手首を手のひら側に曲げて軽く止まったところからじんわりとゆっくり、反対側の手の重さで自然に伸びる感じで伸ばしていきます。そして、止まったところで数秒持続させます。長くすると手首が痛くなるかもしれないので長くしないでください。

 

②手の甲側に曲げていきます。方法は①と同じです。

 

③手首を手のひら側に曲げてから、小指側へひねります。無理のないくらいで行ってください。

 

④手首を親指側にひねります。③と同様に無理やりにはしないでください。

 

 

<第1関節の動可(動かすこと)>

※上記三つの揉みほぐしとストレッチをしますと指の筋肉が少し伸びた状態になっていると思います。すると痛みが減っている場合があります。動かしても痛みがない場合に行ってください。

※重要:痛みがある場合は指の筋肉に長さが出来ていない状態と考えられるので行わないでください。

 

①曲がっている指を持って軽く引き持続させます。

(この時点で痛いときは中止してください。)イメージは間接にすき間を作る感じです。

 

②手のひら側に引いたまま痛くない範囲で軽めに曲がるだけ曲げます。そして数秒間持続させます。

(無理は絶対厳禁です!)

 

③今度は引いた状態のまま痛くない範囲で伸ばしていきます。伸びない時は痛くない範囲で伸ばしているイメージでストレッチをかけます。

(無理は絶対厳禁です!)

 

④引きながら真っすぐになるように伸ばします。ならない時はイメージでストレッチをかけます。

(無理は絶対厳禁です!)

 

※※最初からこのようには伸びませんので、まずは揉みほぐしとストレッチをたくさん痛くない範囲で行ってください。

そして、痛くない範囲で動かしてみて、動き出したら<第1関節の動可(動かすこと)>をしてみてください。

 

※自己責任でやり過ぎないように試してみてください。

 

※同業者の方などは、上記方法を施術したりブログなどで紹介する場合は、まずきちんと自分で試してみたりなどしてから自己の責任で行ってください。責任は負えませんのでよろしくお願いします。