H市からお仕事で長崎市に来ていらっしゃるKさん。60代。男性。
1週間ほど前、突然、肩が痛くなり、上に上がるけど激痛が走るとのことで来院されました。
それまでは肩こりもあまりなく、腰が少し気になるくらいの時があるかなくらいだったそうです。
特に思い当たるような原因もなく肩が急に痛くなったので、病院で診てもらったそうです。
レントゲンなど調べてもらったそうですが特に異常なしということで、「五十肩」になったと言われたとのことです。治療は電気治療をしてもらったそうです。
痛みが無くならないので、インターネットで検索して「掌庵」を見つけてご予約ご来院となりました。
症状としては、上に130~140度まで上がりますが痛みが出ます。
もう一つ、腕を横に水平に上げて後ろに引くと激痛が走ります。なので、後ろにはほとんどいきませんでした。
痛みは肩の前側に出るそうです。
原因を考えるべく、お仕事などをお聞きしたところ、力仕事はなく、座ってのパソコン業務と、現場を歩いて回ることが多いとのことでした。
四十肩、五十肩のメインの原因(負傷箇所)となる筋肉はだいたい決まっています。
あと、なぜその筋肉が負傷したのかという原因(負傷)の原因となる筋肉群を見つけます。
基本はその2つ(場所としてはもっと多くなる場合が多い)を治療すると痛みは激減し、可動域も広くなります。
Kさんの場合、パソコン業務が多いということと、そのほかには肩の負担となるような生活での動きがないということ。
そして、負傷してすぐご来院(1週間)いただいたということ。
これを念頭に置いて治療しました。
メインの原因の筋肉に筋筋膜調整を行い、その周りの原因の原因(間接的な原因)の筋肉にも筋筋膜調整を行いました。
ベッドに座っていただいて、時間にして15分程でしょうか。
治療終了後、腕を上げたり、水平にして後ろに動かしていただきました。
激痛から少しの鈍痛に変わったそうです!
なぜこれだけの治療でこんなに変わるものかと、とても不思議そうにされていました。
治療は、じーっと1か所数十秒押したり、少し揉んだり、少し動かしたり、伸ばしたりしただけです。痛みもほとんどありません。
その後、腕の筋膜の調整をして、ベッドにうつ伏せで寝ていただき、もう少し入念に肩の筋筋膜調整を行い、症状ももう少し良くなりました。
今回の肩の治療はここで終わり、他に腰も気になるとのことでしたのでそちらの治療をしました。
骨盤が歪むと背中が少し猫背状態になり背中の張りを起こします。これが肩や首、頭痛へとつながる場合が多いです。なので、やはり五十肩にも間接的に影響していたと思います。
この後、時間がまだあまり経っていませんでしたので、もう一つ気になることがあるとのことで、
「足の裏が厚みがあるのがずっと気になっている」という症状の治療をしました。
これも実感していただけるくらい薄く柔らかくなりました。
原因は足の裏とふくらはぎの奥深くにありました。
今回のKさんは五十肩治療が非常に早く終わり、五十肩治療だけでなくほかのたくさんの症状の治療も出来ました。
これは、Kさんが肩が痛くなってから1週間という短期間のうちにご来院されたからです。
これが半年、1~2年後、「肩の痛み」と「肩が上がらなくなった」のと「夜間痛が耐えきれなくなって」からなど、たくさんの症状が出てから治療となりますと、今回のように数十分の治療では結果は出ません。
数十分どころか、2~数回以上は治療に来ていただかなくてはならなくなります。
なぜかと言いますと、悪くなってからここに来られるまでの期間に「原因の筋肉」「間接的な原因の筋肉」に加え、「痛みをかばうために悪くなってしまったその他の筋肉」まで治療をしなければならなくなるからです。
また、時間が経ちすぎると、かばって使わなくなった筋肉が萎縮してしまい、治療しても元と同じくらいまで伸びるようになる(可動域が戻る)のが難しくなるようです。
みなさんも体が悪くなったら、早めに病院を受診しましょう。そして、病院で「異常なし」といわれたときは、筋膜の異常や骨盤の歪みが原因の時もあるかもしれませんので、「掌庵」にご来院されてみてはいかがでしょうか。
おしまい。