7月中旬。仕事のとき勉強のため書籍を3時間ほど読み続けていたとのこと。休みなく、背もたれなしで。
その日の仕事もほとんど終わり、帰る準備をしようかなと腕を上げたところ,、なんと、痛いのです。
腕を前に上げたら水平くらいで痛みが肩の前側に発生!
でも、痛くても上げていくと真上まで上がります。
横から上げてみるとそんなに痛くありません。でも、真横に水平まで上げてから、そこから正面に持っていくと、移動している時から痛みが出ます。
症状的に言いますと、「四十肩」!
でも、年齢は40代後半なので、「五十肩」!?
まさか、私が! でも、この3~4か月間まともな運動は、通勤の歩き以外は全くしていません。
この3~4カ月の間に2回ほど、少しだけ肩に痛みを感じたときはあります。
でこのときは自分で治しました。少しの痛みだけだったのですぐ治りました。
でも、今回はなんだか本格的に痛い。
自分でしっかり検査しました。
どの位置で、どんなとき、どんな動きをしたら、どこに、どんな痛みが出るのか?
どこに出るのか?
肩の三角筋の前側の……、奥の……、どこと言ったら(表現したら)いいんだろう?……というところが痛い。……。
ご来院されるお客さんがいう言葉と同じ言葉が心に浮かびます。
いざ治療開始。
だいたい3か所の筋肉がメインの問題となっていますので、一ヵ所ずつ、筋膜をリリースしていきます。
まず、肩の後ろ側をリリース。痛みは減りましたが、やっぱり痛い。
次に、脇のあたりのリリース。場所が難しく、押すと痛い。
けっこう効果あり。「う~。」という痛みが鈍い痛みに変わりだしました。
最後に胸のあたりのリリース。効けます。でも鈍い痛みは残っています。
通常、治療後数分~数十分(症状のひどさによっては翌日~数日)かけて、血行が良くなり、筋肉の伸びが良くなり、可動域が良くなったり、痛みが減ってきます。
一通り治療を終えた後、お店の片付けをして、治療後30分くらい経ったときは、腕を前方に上げると肩の前側に軽い鈍い痛みと、リリースで押したところが押された後の違和感が少しあるかな、という感じでした。
そして、それからJRで家に帰りまして、家で動かしてみると、鈍い痛みが減った感じでした。
次の日の朝は、ほんのちょっとだけ鈍い張りを感じるだけで、昼ころには痛みは無くなっていました。
私の一般に四十肩などと言われる症状が起こる理由の考え方としましては、簡単に例えますとたとえば、(これ以外の場合ももちろんあります。わかりやすい1たとえ話と思ってください。)
いつも腕を160度くらいまでしか生活の中で上げない人は、肩まわりの筋肉が「私の仕事は160度まで腕を上げれればいいんだ。」と思ってしまって、160度以上上げるのに必要な伸びが少しずつ無くなってしまう。
160度まで上げるくらいしか伸びない肩まわりの筋肉が、ある日突然急に170度や180度まで腕を上げられ筋肉が伸ばされてしまったら?
限度を超えたので、当然痛みが出ます。
「あれ?160度以上上げたら、肩に痛みが出るぞ。怖いな、あまり上げないでおこう。」
今度は、上げたら痛いという思いがあるので、150度くらいまでしか上げなくなって……。
すると、知らないうちに、「あら?前より上がらなくなったぞ。痛みも増した気がする。」となって、
かばっているうちに、水平くらいも上がらなくなる。という感じでしょうか。
今回、たったの3時間くらい、軽い本を持っていただけで、肩を動かさずにいたら、痛みが出ました。
これは、本という物質を、決められた位置に維持し続けるという、「筋肉の長さは変わらないけど、力は入りっぱなし状態」 = 「等尺性収縮」を3時間以上続けた結果、筋肉が急激に血行不良を起こし、痛みが出たのではないかと思っています。(長時間のスマホ使用でも考えられますね。)
ご来院されるお客さまは、痛みや可動域制限が出だしてから、だいたい数カ月~1年経過後に来られる場合が多いです。
たぶん、早く来られれば来られるほど、短い期間で良い結果が出るのではないでしょうか。
また治療と合わせ、自宅でのリハビリがとても大切になります。
たとえば週1回来院ペースで治療しても、治療日と次の治療日の間の6日間なにもせずにいるとやっぱりいくらかは症状が戻ってしまうことが多いです。
打撲などの特別な原因もなく、自然と腕が上がらなくなり肩に痛みが出だしたら、早めに病院などを受診いたしましょう!
長くなりましたが、おしまい。
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