４月初旬、西彼杵郡より、５０代女性の方が首が上下に動かないということで来院されました。
左右には若干動かすことが出来ましたが、上下は全く動きませんでした。
問診表を記入していただくときに、表を持ち上げないと書くことができないという状態でした。
結果から言いますと、１回目の治療である程度動かせるようになり帰られました。
それから２週間ほどして、今度は娘さんがご来院されました。
治療後のお母さんの首の調子をお聞きしたらいい感じで大丈夫そうとのことでした。（ホッとしました。）
あと「五十肩」も良くなったみたいですと。
そうなんです。お母さんは、実は五十肩で整骨院に通われていたのです。
それも……１年間も。
そして、肩の状態はというと、４５度も上がらないのです。………。
１年も通っていたそうですが、この前、掌庵に来院される２週間前に全く良くならず通うのを辞めたばかりだったのです。
そして、来院されて首の治療をしたときに合わせて五十肩治療も一緒にしたのでした。
でも首の治療がメインでしたので、五十肩治療は１０分くらいでしょうか。首の治療と肩の治療の重なる手技はたくさんあったものの。
そして「良くなったみたいです」はどのくらい良くなったのかな？と気にはかかっていました。
痛みが減っただけなのか、ちょっと上がり方が良くなっただけなのか？と。
そして５月中旬に、おはがきを出したところ、５月下旬に来てくださいました。
最初、「調子はいかがですか？」とお聞きしますと、
首はだいぶいいです。と、首は上下普通に動き、上を向くときに最後のところで痛みがある感じとのことでした。
そして、五十肩が良くなったと娘さんにお聞きしたんですがと伝えると、
すっと、腕を上げられました！水平以上まで（１２０度くらい）！
もう生活では支障はないとのことでした。
今回のブログで何をお話ししたいかと言いますと、
四十肩、五十肩は通院さえし続ければ良くなるというわけではないということです。
当院に首や背中の不調で来院されるお客様からこのごろ良くお聞きします。
実は昔五十肩（四十肩）で１年間病院に通っていたらいつの間にか治ったとか、整骨院に数カ月通ったが良くならなくて通わずにほっておいたら知らないうちに治っていたとか。
結果、すごい期間がかかっても治られているから良かったと思いますが、
でもその長い期間、ずっと、四十肩、五十肩は、激痛や可動域の制限が伴うのです。
そして、一番困られるのは「夜間痛」ではないでしょうか。
痛みで一度起きるとそのあとは寝られない。それが、ある程度治るまで毎日続くのです。
こんな生活が数カ月～１年以上も続くのは耐えられないでしょう。
以前、女性のお客さんでこんなに体が悪くなっていったら、将来（老後）が心配になり鬱になりそうだったと目をうるませながらおっしゃられる方もいらっしゃいました。
五十肩治療は要領があります。なので、１～３回、多くても１０回までに改善がみられないのであれば、病院や治療院を変えるなど必要なのではと私は思います。
何回通っても、治療方法も変わらない、症状も変わらないというのであれば、時間（痛みとともに暮らす日数）とお金がもったいないです。
厳しいことを書いていますが、このごろ切に思います。
痛みで困っている皆様が、治療が上手な病院などを探して、早く良くなっていただきたいと思っています。
当院の実績は、１～３回で水平から１２０度くらいまで上がるようになって、そのあとは少しずつ改善していくという感じです。（※改善結果を保障するものではありません。）
で、大体の方がこのくらいで生活に支障がないかな、くらいで来られなくなっている（終了）という感じです。
改善にかかる時間は、どの程度の痛みなのか、どのくらいしか動かせないのか、動かせない方向は前になのか、横になのか、後ろになのか、それとも全方向になのか、どのくらいの期間経っているのか、仕事をしながらなのか、安静にしていられるのかなどたくさんの要素があり、最後はお客さまそれぞれです。
掌庵では、何回か方法を変えたりして施術してもダメな時はきちんとお伝えします。（筋肉ではなく内科的なものなど。）
インターネットで検索しますと、たくさんの病院や治療院、整骨院が調べられますので、ご自身にあった治療院などを探されてください。
まだまだ治療技術の未熟な私ではありますが、この頃思うところを書かせていただきました。
