2015年10月ブログより
私の知り合いのリラクゼーションサロンの店主から、ばね指で困っていらっしゃる方をご紹介いただきました。
毎日、何十年も、お仕事でギュッと物を握って絞ったり、握りっぱなしの力入れっぱなしで作業されたりして、両手の指の関節は甲側にポコッと膨らんでいて全部の指が少し変形されています。
また、左手は痛みのため「グー」の形を出来ないそうです。(ギュッと最後まで握りしめられない。)
(こんな感じです。私の手で再現。お客さんの手ではありません。)
そして、左手中指が「ばね指」のように曲げたら戻らなくなるということでした。
病院には行かれていないそうです。
リラクゼーションサロンで指などをマッサージしてもらったら、痛くて、止めてもらったくらいだそうです。
最初は、まず「グー」が出来るように、治療しました。
一番痛い左手中指を、まず施術しました。
私が丁寧に指をマッサージしますと「痛くない」とのこと。
指の施術は、適度な強さで指全体まんべんなく丁寧に揉みほぐします。
(他にも、手の使い過ぎで握力が弱くなったりした方に施術するときなどもソフトに施術します。指には筋肉(筋腹)がなくほとんど腱です。なので、ここでのマッサージは腱の動きが良くなるように筋膜や血行が悪くなって硬くなっている脂肪をほぐす感じです。)
その後、左手の残りの指と手のひら、前腕全体に、揉みほぐしと筋膜リリース施術とストレッチを施しました。
すると、手のひらに指の先が付くまでに柔らかくなりました。
(こんな感じです。私の手で再現。お客さんの手ではありません。)
初回はここまでで時間となりまして、マッサージの仕方とストレッチの仕方をお教えして終わりました。
1週間後の2回目に「ばね指」の施術をしました。
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前回ご紹介した、ばね指のお客さんの治療の続きです。
毎日、何十年も、お仕事でギュッと物を握って絞ったり、握りっぱなしの力入れっぱなしで作業されたりして、両手の指の関節は全て甲側にポコッと膨らんでいて全部の指が少し変形されています。
左手は痛みのため「グー」の形を出来ず(ギュッと最後まで握りしめられない。)、そして左手中指が「ばね指」のように曲げたら戻らなくなるということでした。
前回1回目の治療はまず「グー」が出来ないくらい硬くなってしまった指を柔らかくすることでした。
揉みほぐし、筋筋膜リリーステクニック、ストレッチで、手のひらに指先が付かなかったのが付くようになりました。
(こんな感じです。私の手で再現。お客さんの手ではありません。)
でも、1週間経っての2回目来院の時には、だいぶ元に戻っていまして、指先は手のひらに付かないようになっていました。(お仕事の関係上、週1回しか来院できないのです。)
でも、全く元に戻ったわけではなかったので良しとして、治療にかかりました。
前回はばね現象(ばね指)が起こる中指の揉みほぐしと、全部の指の筋筋膜リリースとストレッチでした。
今回は全部の指に入念に揉みほぐしを行い、筋筋膜リリース、ストレッチを再度行いました。
すると、前回同様手のひらに指先が付きました。
これで「グー・パー」を繰り返してもらいました。
すると、数回繰り返していると、中指の動きが少しずつぎこちなくなり、
この状態でロックして動かなくなってしまいました。ばね指状態です。
(こんな感じです。私の手で再現。お客さんの手ではありません。)
ご自身の中指の力だけでは戻りません。私がゆっくり戻すと、小さく「パキッ」と音を出して戻りました。痛くはないみたいです。
整形外科などのホームページを見ますと、屈筋腱と靭帯性腱鞘の間で炎症が起きると、腱鞘に屈筋腱が引っかかってばね現象が起きると書いてあります。それを「ばね指」と呼びます。
赤の矢印のところが引っかかって伸びず、力を入れて伸ばすと「ビヨンッ」とばねのように伸びます。
指の使い過ぎによる負荷のため、腱鞘と腱の間で摩擦が起き炎症が進み、腱が肥大したり腱鞘が肥厚したりして通過障害を起こします。
病院での治療としては、局所の安静、お薬、腱鞘内ステロイド注射などがあり、それでも改善しなかったり再発を繰り返すときは腱鞘の一部を開く手術をされるそうです。
では、整体では何をしたら良いでしょうか?
私にできることは何でしょうか?
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前回、前々回でご紹介した、ばね指のお客さんの治療の続きです。
毎日、何十年も、お仕事でギュッと物を握って絞ったり、握りっぱなしの力入れっぱなしで作業されたりして、両手の指の関節は全て甲側にポコッと膨らんでいて全部の指が少し変形されています。
左手は痛みのため「グー」の形を出来ず(ギュッと最後まで握りしめられない。)、そして左手中指が「ばね指」のように曲げたら戻らなくなるということでした。
自力で「グー・パー」を繰り返してもらうと、数回繰り返しているうちに中指の動きが少しずつぎこちなくなり、
この状態でロックして動かなくなってしまいました。ばね指状態です。
(こんな感じです。私の手で再現。)
さあ、ここから治療です。
私が現在、指の痛みや疲れ、握力改善に使用している手技は、揉みほぐし、筋筋膜リリース、ストレッチ、あと関節の離開・滑り法です。
通常、炎症が起こっている場所であれば、冷やして安静にし、腫れ、熱感が取れるまで触らないが定番です。
しかし、このお客さんは痛くても、ばね指でも、腫れて熱感があっても、日曜日以外毎日仕事で、指を酷使しています。炎症が治まる暇がありません。
なので、前回書いたように、私が痛みがあり、腫れがあり、熱感がある場所を揉みほぐしても、腫れが引き、施術中でも痛くなく、その後もひどくなりませんでしたので、私なりの方法で安全に施術することに決めました。
ちゃんと、ばね指になるときの疑問点をいろいろ考えて、この方法だったら良くなるかも、もしかしたらここが原因かもという場所を考えて(一人一人違います。)、そして、お客さんにきちんと説明して筋筋膜リリースと揉みほぐしをミックスして施術しました。
結果は……。
施術後、ご自身の力で、軽く「グー・パー」を何回も繰り返してもらいました。
すると、引っかかる感じも、もちろん指が曲がって動かなくなる「ばね指」の現象も起きませんでした。
ここで今回の治療は終了し、毎日、仕事前・仕事中・仕事後、お風呂の時にマッサージとストレッチをしてもらうようにお話をしました。
このお客さんのお仕事は、指にとって、とてもハードであり、休みも日曜しかありません。
今回、「ばね指」現象は、軽く動かす範囲では出ませんでしたが、ハードなお仕事では再発の可能性は高いと思われます。
週1回の治療と、毎日のまめなお手入れ(マッサージとストレッチ)で、お仕事に支障が出ない、痛みが出ない指に改善されるように今後も頑張りたいと思います。
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4回目になりました。ばね指のお客さんの治療の続きです。
毎日、何十年も、お仕事でギュッと物を握って絞ったり、握りっぱなしの力入れっぱなしで作業されたりして、両手の指の関節は甲側にポコッと膨らんでいて全部の指が少し変形されています。
左手は痛みのため「グー」の形を出来ず(ギュッと最後まで握りしめられない。)、そして左手中指が「ばね指」のように曲げたら戻らなくなるということでした。(あと、両手の親指も痛みがあります。)
前回、1週間前の治療終了後は、ご自身の力で、軽く「グー・パー」を何回も繰り返してもらったら、引っかかる感じも、指が曲がって動かなくなる「ばね指」の現象も起きませんでした。
それまでは、5回以上自分の力で「グー・パー」すると必ずばね現象が起きていました。
最初に「あれから指の調子はいかがですか?」とお聞きしますと、
「次の日に、ばね指になりました。」「あら~。と思いました。」と。
「でも、その1回だけでした。それから1週間、仕事をしても、全くばね指は起きませんでした!」
「仕事もいつもより楽でした。」と!
「治療の後から教えていただいたストレッチなどを毎日しっかりしたんですよ。」
治療は治るきっかけを与えるようなものです。良くなったその状態をキープしたり、もっと良い状態にするためにはやはりご自身の管理、努力が必要となります。
このお客さんは一所懸命リハビリを頑張られたようです。
ばね指はならなくなりましたが、まだ普段の痛みはあるそうで、また「グー」も指先が手のひらに付くぐらいですので、もっと柔らかくなるように治療しました。
あと、このお客さんの悩みは、ばね指もですが、親指の付け根がいつも痛いとのこと。
「グー」をしてもらうときによく見ていると、
(左:正常かな、右:お客さんの形。私の手で再現)
親指の付け根の関節、お客さんの親指は伸びきっているような形をしています。
これは、お仕事で、力を入れて親指を手のひら側に寄せる動作(つかむ動作ですね。)のし過ぎによる筋肉の収縮のためと思われます。親指付け根付近に付く筋筋膜に治療をしました。表面の皮膚も縮んでいましたね。
少し親指の付け根の部分が曲がるようになり、痛みも軽減したようです。これも自宅でできるストレッチをお教えしました。
あと、全部の指の一番端にある関節の甲側が変形しています。そこを押してみると、きちんとその関節は動かないようです。そこも治療しました。
たくさんの年月をかけて今の状態になっていますので、すぐ治るという感じではありませんが、良くなっていく感じもありますので、これからも頑張ってお客さんと一緒に良くなるよう治療します!
おしまい。
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