10年以上慢性の首の痛み。長崎市在住、30代、男性、Mさん。

 

 

 

 

10年以上、首が痛いとのことでご来院。

 

どうしたら痛くなりますかとお聞きしましたら、首を左に向けると首の左の後ろ側が痛く、また右を向いても同じ左の後ろ側が痛いと。

 

あと、何もしていないときでも実は痛みがあると。なので頻繁に首をクイックイッというかんじで動かしてしまっているとのことでした。

 

今日は仕事している時に、これはやばいひどくなるという感じがしたので、ネットで検索して「掌庵」に来られたそうです。

 

昔は、カイロプラクティックに週3通って矯正してもらっていたと。良くはなるけど、週3は……。ちょっと厳しいと。

 

今は週1回、整骨院に通っておられるそうですが……良くならないそうです。

 

最初、Mさんからの問診にて、首の痛みの原因はわからないとのこと。事務職でずっとパソコン業務をすることが多いとのこと。

 

あとは20年くらい前に腰の椎間板ヘルニアで入院して手術を勧められるくらいひどかったとのことですが、手術はしなかったことなどがわかりました。

 

続いて、全身の触診をしました。

 

足の長さは両方同じ。骨盤の沈み込みはほとんど問題なし。骨盤の傾きなども気にならず、腰椎の反りもあり、上半身全体の押したときのしなりもOK。肩甲骨周りの筋の緊張感もなく、若干左肩甲挙筋が硬めかなというくらい。

 

気になるところがあるとすれば、上半身が少しねじれていました。

 

全体の触診からのヒントは上半身のねじれ。

 

あと骨盤の検査をしたら左側に問題があると出ました。

 

上半身のねじれと骨盤の左側の問題、あと20年前の椎間板ヘルニアとパソコン業務のお仕事というヒントを踏まえ、治療を始めました。

 

最初に骨盤の歪み(左側)を調整。骨盤周りの筋肉と首回りの筋肉は筋膜でつながっています。

 

次に長時間のパソコン業務による腕の疲れからくる背部筋膜の歪みを調整。

 

ここで休憩を入れて、首の調子を見ていただくと、痛みはほとんど減り、首の動き(横を向く動作)の範囲が広くなっていました。

 

続けて、おなか側から間接的に骨盤の歪みに関する筋膜と、上半身のねじれを調整し、

 

最後に肩甲骨周りのストレッチをしました。

 

そして首の調子を再度見ていただいたら、首の痛みはなくなりましたとのこと!

 

また、「じつは、上を向くときにあごの下が痛かったのですが、それもなくなりました。」とのこと!

 

今回は、体からわかる情報がとても少なかったので、問診からの情報がとても大事となりました。

 

20年前のヘルニアの影響が、今は腰が痛くもなく触って悪そうでなくても、首の痛みの大元の原因として残っていました。

 

体は不思議ですね。

 

でも、痛みが全部取れて、めでたし。めでたし。